鉄道本部 運輸部 新所沢乗務所 運転士
女性ならではの繊細な気配りで、
お客さまが車内で過ごす時間をもっと安全で快適なものにしたい。
- 所属部署の役割・使命
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鉄道本部 運輸部
列車の運行業務に直接かかわる運輸部は、お客さまと直に接する西武鉄道の“顔”と言えます。各乗務所に配属された乗務員は、運転士と車掌がペアを組み、安全で正確、そして快適な運行を支えています。
現在の仕事内容は?
数少ない女性運転士の一人として、
日々、安全で快適な運行を支える。
私は現在、入社前からの夢であった運転士として列車の運行を担っています。そもそも西武鉄道を選んだのも、女性でも運転士を目指せる環境があったから。とはいえ、やはり女性運転士の存在は珍しいようで、ご年輩の方や小さいお子さんが「女の人が運転士さんなんだね」と驚く声が聞こえることもあります。そんな私の存在が、女性運転士を目指すきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。業務中は乗務員室にいるのが基本のため、お客さまと言葉を交わす機会は多くありませんが、お客さまから見られていることを常に意識し、きびきびとした節度ある行動を通じて、当社の「安全・安心」を感じていただければと思っています。
仕事の難しさややりがいは?
多くのお客さまの「命」を乗せているという
責任の重さを、日々痛感。
見習い期間を終え、初めて一人で運転した日、「自分の判断が、乗車される全てのお客さまの命に係わるんだ」と思った時の緊張感を、今もはっきりと覚えています。列車のダイヤは秒単位で決まっていますので、ラッシュ時などで乗降に時間がかかると、どうしても遅れが出てしまいます。遅れを取り戻そうと焦る気持ちもありますが、それでも「安全を最優先」に考えるよう心掛けています。車種ごとに運転方法が異なったり、天候や乗車状況などによってブレーキの微妙な調整が要求されるなど、この仕事ならではの難しさは多々ありますが、大勢のお客さまを乗せて、何事もなく終点まで到着できたときの達成感も、この仕事ならではのものがあります。
西武鉄道で働く魅力は?
男女を問わず、
誰もが努力次第でスキルアップできる環境がある。
西武鉄道には車掌試験や運転士試験、昇格試験など、自身の努力次第でキャリアアップできる制度が整備されています。男女の区別なく誰もが挑戦でき、その挑戦を周囲が応援してくれる風土が大きな魅力となっています。現在、女性運転士は私を含めて8名ですが、より高度なスキルが求められる特急の運転士はまだ1名。特急運転士になるには、運転士としての経験年数と上司の推薦が必要ですが、いつかは私も挑戦してみたいと思っています。そのため、まずは自分のレベルを高め、上司からは「あなたになら安心して任せられる」、後輩からは「何でも話せて頼りになる」と思ってもらえるような存在になりたいですね。
キャリアステップ
- 1年目駅係員として、
お客さまの笑顔に触れる喜びを知る。 - 新宿駅管区の配属となり、高田馬場駅や西武新宿駅の駅係員としてホームでの乗降確認や安全確認、改札での精算やご案内など幅広い業務を経験。お客さまとの触れ合いを通じて、鉄道勤務のやりがいである「お客さまに喜ばれる喜び」を実感しました。
- 3年目車掌試験に合格し、
乗務員としての第一歩を踏む。 - 車掌試験に合格し、小手指乗務所に異動。当初の2か月間は「車掌見習」として先輩車掌とともに勤務し、安全確認の重要性や、ドア開閉時の注意点、車内の案内放送のコツなど、さまざまなことを教わりました。3か月目から単独勤務となり、運転士とのコンビで安全運行を支えました。
- 4年目運転士試験に合格し、
運転士として乗務を開始。 - 運転士試験に合格し、新所沢乗務所に異動。約9か月間の見習い期間を経て、念願の運転士として安全で快適な運行に努めています。
- 10:00
- 今日は午後からの遅番勤務のため、遅めの起床。出勤前に家事を済ませます。
- 14:22
- 制服に着替えた後、出勤点呼を受け、乗務に備えます。乗務する車両はもちろん、食事やトイレの時間も分単位で計画しています。
- 18:30
- 夕食休憩。時間は限られてしまいますが、できるだけリラックスして食事を楽しみます。常に緊張感が求められる仕事だからこそ、メリハリが大切です。
- 1:04
- 最終電車の運行を終え、ほっと一息。乗務を終了すると、終了点呼を受け、女性専用の宿泊施設で仮眠を取ります。
- 6:04
- 起床。身支度を整え、気持ちを切り替えて勤務開始。もうすぐラッシュ時間に入るため、あらためて安全重視の姿勢を心掛けます。
- 12:17
- 勤務終了。終了点呼を受ける瞬間が一番ほっとします。帰宅後は、翌日の勤務に備えて休養をとりますが、休日前はプライベートでそのまま出かけることもあります。