代表取締役社長 喜多村 樹美男

TOP MESSAGE

「人と暮らしの
プラットフォーム」の創造に
挑戦する仲間との出会いを
楽しみにしています。

代表取締役社長
喜多村 樹美男

多種多様な魅力を発信

私たち西武鉄道は、東京の副都心である新宿や池袋、埼玉県の所沢、秩父や川越、飯能など、さまざまなエリアを沿線として有しています。また遊園地やプロ野球球団、商業施設などを通じて、居住・通勤といった目的だけでなく、ショッピングから観光、エンターテイメントまで、さまざまなニーズに応え、多くのお客さまにご利用いただいています。立地の多様性に根ざし、日々の生活に密着した多様な魅力を発信できること。それが当社の強みであり、「あれも、これも、かなう。西武鉄道」というコーポレートメッセージはその象徴と自負しています。

沿線各地の魅力を
“発掘・発信”する仕事

このように長期にわたって安定的かつ付加価値の高い鉄道・沿線観光事業を営む当社ですが、人々の価値観が多様化するなかでは、ご利用いただくお客さまの「あれも」「これも」は常に変化し続けています。また、日本の少子高齢化は沿線人口の減少をもたらし、他社との顧客獲得競争は今後一層激しさを増していきます。さらに、このたびの新型コロナウイルス感染症の拡大によってリモートワークが増えるなど人々の移動需要が減少したことで、数年先と思われていた沿線人口の減少リスクが一気に顕在化しました。

これら事業環境の変化やリスクを踏まえ、現在、当社では、お客さまの安全・安心・健康を最優先とした運行に努めています。また、2019年度にさまざまな階層の社員で“10年後のあり方”を議論して策定した「人と暮らしのプラットフォーム」をコンセプトとする7つのエリア戦略・7つの事業戦略をかけ合わせた成長戦略を推進しています。

さらに、自然豊かなエリアをもつ当社の強みとニーズの変化を踏まえ、地域の自治体やグループ会社とともに沿線各地の魅力を“発掘・発信”することで、お客さまに選ばれる沿線の魅力づくりに注力しています。

  • 地域色豊かな沿線を7つのエリアに分け、「デイリーライフサポート(豊かな暮らしの提案)」「ワークライフサポート(働く環境整備)」「レジャーライフサポート」など、エリアに応じた7つの事業戦略を推進。

お客さま目線で
「住む理由」「乗る目的」を創造する

こうした沿線の魅力づくりをさらに加速させ、地域の持続的な発展をリードしていくのが皆さんの仕事となります。地球レベルの環境問題の解決も含めて、私たちが想像もできない新しい「あれも」「これも」に気づくことのできる若い世代の積極的な参加を熱望しています。

もちろん、鉄道事業者である以上、社会や会社のルールを守り、お客さまの安全・安心を追求していくことは絶対に守らねばならないことです。そうした価値観をしっかりと共有し中長期的な観点で人材育成を図っています。

また、西武線沿線に「住む理由」「乗る目的」を新たに創造するためには、社内はもとより、西武グループ、周辺自治体など、多様な専門性と観点をもった人々と積極的に交流していく姿勢が必要不可欠です。IT化が進む社会の中で、人間にしかできない仕事の価値は今後高まります。自分で考えたことが「お客さまにとって本当に価値があるのか」と考え、客観的な視点でサービスの向こう側にいる人々の気持ちに思いを馳せることのできる人間性がとても重要になります。そしてそのような人材を採用・教育することが、会社の成長にとって重要なことであると考えています。

首都圏でNo.1の魅力をもつ鉄道会社を目指して。まだまだ為すべきことは山積していますが、その分、挑戦するチャンスが多い会社だと確信しています。

世の中を一歩ずつ前に進める
鉄道事業の喜び

鉄道事業に携わることは、やりがいがあり大きな喜びを得られる仕事です。朝、初電車が発車する音はまさに平和な日常そのものであり、人の命を運ぶという大きな責任が伴うのは当然のことながら、世の中を一歩ずつ前進させているという誇りを多くの人々に伝えたい気持ちになります。

そんな喜びや誇りを分かち合い、鉄道・沿線観光事業の未来をともにつくっていく新しい仲間との出会いを楽しみにしています。