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電気

専門職 技術サービス 電気

“当たり前”の日々のために
列車運行に欠かせない電気を安定供給する。

所属部署の役割・使命
鉄道本部 電気部

電気部では、鉄道電気設備の保守・施工管理・設計などの業務を行っています。担当は、電力担当(電車に電気を送るための電車線や高圧配電線などを担当)・変電担当(電力会社より電気を受電し、鉄道用に電気を変換する変電所などを担当)・信号通信担当(電車を安全に動かすための鉄道用信号、踏切、列車無線などを担当)の3担当に分かれています。特に保守については、鉄道の安全・安定輸送のために欠かすことはできません。電気部所属員一人ひとりが鉄道電気設備のスペシャリストを目指し、日々業務に励んでいます。

01入社動機は?

鉄道を通して多くの人に寄り添い、
生活を支えたい。

子どもの頃、両親に鉄道博物館に連れて行ってもらったことがきっかけで、すっかり鉄道に心を奪われてしまいました。以来、鉄道事業に携わって多くの人を支える仕事がしたいと思うようになり、就職活動では鉄道会社を中心に企業を研究しました。そのなかで、西武鉄道は列車に省エネルギー設計を採用しているほか、車いすやベビーカーをご利用の方に便利な「パートナーゾーン」などのユニバーサルデザインも取り入れているなど、多くのお客さまに快適に過ごしてもらうための新しい取り組みを積極的に進めている点が魅力でした。さらに、現在はホームドアの設置や列車接近時に音を流して注意喚起をすることが普通になりましたが、私が学生だった時には珍しく、安全対策に力を入れていたことも入社の決め手となりました。

02現在の仕事内容は?

どんな小さなトラブルも未然に防ぎ、
安定して電力を供給する。

現在取り組んでいるのは「変電担当」という仕事なのですが、異動してきたばかりのため、まだまだ勉強の日々です。主な業務は、電力会社から受電した電気を変換し、駅の設備や電車に供給する設備を安定的に稼働させること。安全・安心な列車運行を守るため、定期的に変電所を巡回・点検し、小さな異変や故障の予兆も察知するようにしています。とくに、私が点検する遮断器や断路器、整流器、変圧器といった機器はすべて操作方法が違うので覚えるのが大変です。少しでも手順を間違えると機器を傷めてしまうため、注意を払って作業しています。また、機器の故障や事故を防ぐために、現場の環境をよくすること、作業効率を上げていくことも大切な仕事の一つです。

03仕事の難しさややりがいは?

若手でも大きな仕事を任される環境が
仕事への誇りにつながっている。

電力担当をしていた頃、列車の走行による電車線の動揺を防止する「振止装置」の設計を任せてもらったことがあります。現場の事前調査や工事・資材単価の計算、施工管理など業務の範囲が広かったうえ、スタッフの手配や調整、メーカーとのやりとりなど、慣れないことが多く苦労しましたが、上司や先輩に教えていただきながら、無事完成させることができました。完成した時には、自分で設計をした設備が今後10年以上も稼働すること、日々の列車運行を通してお客さまの生活に貢献できることがとても嬉しかったのを覚えています。また、夜間に作業した後は必ず始発電車の走行を確認するのですが、当時も今も、無事に走る姿を目にするたびにホッとすると同時に達成感に包まれます。いずれは電力・変電・信号通信のすべての経験を積み、この道のプロとして現場を指揮することが目標です。

  • ※内容は、取材当時のものです。